ノー・パンツ・ランド

土曜の話になりますが、じいちゃんの舞台を観てきました。

一言で言うとやな感じでした。
この場
1000
、やな感じ=リアリティ=舞台としては成功してるって意味です。

2時間ほぼ緊張したままの状態だったので、凄く疲れました。
席も舞台に割と近かったので音も大きいし怖かったです。

《特に嫌だったところ》

・割と最近の戦争の話
・同じ言葉を話す民族
・発砲音でかい
・命のやりとり
・命のやりとりだけではなく信念に上下関係を作ろうとするところ
・サッカーの話題で盛り上がる
・一緒に歌が唄える
・一触即発なところ

個人的に一番具合悪くなりそうだったポイントは、
すごく最近の話だったと言うことです。
少しだけ敵対する3人(二人と一人)がうち解ける時間があるのですが、
その時のサッカーや音楽の話題が自分にも判るのが気持ち悪かったです。
ビビリの自分にとって戦争という物は遠い世界の出来事でなくてはいけないことに
なっているので、近すぎてとても恐ろしいです。

ありがちですが、人間って結局何なのさと考えました。
言葉を使うところが他の生物と人間の違いの一つですが、無駄(交渉して争いを避ける的な意味で)を無くす為に生まれたんだと思われるこの言葉という物がさらなる無駄(意思の疎通に失敗して争いに発展的な意味で)を呼んでいると言う矛盾が、ほんと人間どうしようもないなーと…考えてると疲れますね。

自分も言いたいことの半分も口には出せてないですし、言葉があっても気を使うばかりで疲れるだけですね。
よく二次元界では人間を滅ぼすのだーとか言われてますが、こんな無駄と矛盾ばかりの疲れる生き物は居なくなれと言われても仕方ないですね。だからといって死ねと言われても困るけど。


ちょっと脱線しましたが、とにかく救いのない話でした。
4人登場人物の内3人は死に、生き残るのは国連の兵士のみ。
ほんとに後味は悪いし、気持ちは沈むし良いことありませんでした。
一応コレ見て楽しい気持ちにならないのが正常だと思うので、
たぶんこれで良いんでしょうけど。

人間の嫌な部分をひたすら見て気持ちが滅入ったところで、
ちょっと良いところを見て気持ちをちょっと上昇させたところで
バーンとさらに嫌なところを見せられてまたどん底に…。
そんな感じの2時間でした。